沖縄にはかつて、日本とは別の王国がありました。1429年、琉球全土の統一を成し遂げた尚巴志によって琉球王国が建国。琉球王国は中国や日本だけでなく、東南アジア諸国や朝鮮とも交易を広げ、貿易国家として繁栄したのです。この王国の居城が首里城でした。首里城は、1453年、1660年、1709年と3度も焼失しましたが、その都度再建されました。しかし、太平洋戦争の戦火により甚大な被害を受けてしまいます。戦後、守礼門、続いて歓会門が復元され、1992年には正殿を中心とした建物群がよみがえり「首里城公園」が開園。その後も再建事業が継続されてきました。2019年、突然の火災により正殿など中枢部の建物が全焼してしまい、復興に向けた議論が進められています。