1583年、豊臣秀吉の家臣である前田利家が入城し、近世城郭への整備改修を実施しました。大手口として尾坂門、搦手口として石川門を設置し、石垣の構築、堀の整備等を実施、現在の城の基礎を築いたのです。その後、増改築を続け完成した城は「大阪・駿河に引き続く名城」と古文書に記されるほどでした。長らく城跡は大学の敷地となっていましたが、1996年に石川県が国から金沢城跡を買い取り、整備を開始します。2001年、橋爪門続櫓・五十間長屋・菱櫓の木造復元を皮切りに、橋爪門櫓門、河北門、玉泉院丸庭園と整備復元されました。引き続き、2018年より鼠多門・鼠多門橋の復元工事が開始されています。重要文化財の建築物は、石川門、三十間長屋・土蔵(鶴丸倉庫)の3棟です。