1590年、関八州を与えられた徳川家康が入封します。1603年、征夷大将軍となり幕府を開きました。そして、諸大名に工事を割り振る天下普請によって城の基礎を完成させました。その後、秀忠・家光が改築と拡充を繰り返しています。それによって、日本城郭史上例のない規模を誇る幕府の居城が完成を見たのです。江戸期を通じて度重なる火災被害を受けましたが,そのつど復旧されてきました。現在、城跡は特別史跡として保護され、本丸・二の丸・三の丸の一部が皇居東御苑として一般公開されています。西の丸・紅葉山・吹上は皇居となっています。北の丸は、日本武道館や科学技術館が、西の丸外曲輪は、皇居外苑として開放されました。外曲輪、総曲輪にわずかに残る石垣や堀が、かつての広大な江戸城の面影を伝えています。